• Yoko Yoshimoto

「2人の女性がワイン造りを始める」

最終更新: 4月17日



・二人の女性、レベッカ・マテルネさんと、ヤニーナ・シュミットさんは、6年前に、モーゼル地方のワイン畑を購入し、ワイン造りを始めました。以下は、その二人のTVインタヴューです。

Q; ビデオで拝見しましたが、家族や友人の方々の手を借りて、大忙しですね。既に、ワインで生計を立てているのですか?

A; はい。徐々にですが、収益は上がっています。大成功という訳ではありませんが、まずは達成しています。

Q;2012年以来、この仕事を始めて、既に6年経っているとのことですが、そのためには、準備が必要だったと思います。あなた方は、ワイン産地に生まれ育った訳ではありません。なぜ、ワイン生産の道を選んだのですか?

A; 結局は、ワインが好きだったからだと思います。私たち二人は、ワインの生産と醸造を学ぶ前は、別な勉強をしていました。その間、バイトで、ワイン販売の仕事をしました。それが、趣味から、副業となり、やがては、仕事としてワイン業を学ぶことになったのです。

Q; その勉強を通して、二人は出会い、何となく同じ考えを持っていることに気づき、そして今があります。この仕事のどこに魅力を感じますか?

A; ワイン造りという仕事は、多種多様です。それは、現場の空気を感じないと、きっと想像できないでしょう。それを、女性2人が行っています。ケラーの仕事、ブドウ畑での仕事、、、、体を多く使い、毎日の仕事の中で、本当に変化が多い。毎日が、挑戦です。

Q; あなた方が、まだワイン造りでは新参者の時に、モーゼル地方の古くから続くヴィンツァー達から、受け入れられたのでしょうか?

A; はい。私たちは、ヴィニンゲン村に畑を持っています。この村のヴィンツァーの連帯感は、とても素晴らしい。私たちは、心から受け入れられましたし、そして、この村のヴィンツァーの一員になりました。

Q; 数多い畑の中で、とりわけ、この急斜面の畑。なぜ、この畑でなくてはならなかったのですか?

A; 一つの理由としては、私たちにとってこの地は、大好きなリースリングが育つ畑だからです。それを意識して選びました。まず、手作業であることを重要視しました。一日中トラクターに座って、平坦な土地を行き来する作業は、私たちの頭の中には、全くありませんでした。

Q; あなた方は、まずワイン畑を借りました。そして、昨年、買い取ることが出来ました。クラウドファンディングという仕組みを利用して、資金調達をしたそうですね。つまり、多くの人々が、共同で出資をしてくれる仕組みです。具体的に、どのように始めたのですか?

A; まずプラットフォームを開設し、寄付を募りました。その寄付には、私たちのワインが付いてくるとか、私たちの畑を訪ねることが出来るとか、あるいは、蔵元で、ワインの試飲ができるとかなどの特典があります。彼らは、お金を払うことで、プロジェクトの参加者となることが出来ます。新規事業のスタートを応援するという、そして、急斜面のワイン畑を見ることができるという連帯感を持つことが出来ます。

Q; 多くの人々が、出資してくれたそうですね?

A; はい、とてもうまくいきました。私たちが、当初設定していた目標よりも、2倍の額が集まりました。

Q; と言うことは、もう1つ、ワイン畑を買えそうですか?

A; 確かに!でも、これ以上多くは要りません。でも、これほど多くの人々が、私たちを支援してくれたことには、驚いています。

Q; 自分たちのブドウ畑を持つという夢を描いて、それが、現実となった。そして、自分たちの造ったワインを飲む。それは、どんな気持ちですか?

A; それはもう特別なものです。全く感動ものです。私たちは、冬から枝切りの仕事を始めます。そして、夏は葉っぱを取る仕事、そして秋には、摘み取り、そして、樽に入れて発酵、貯蔵。それを、翌年の8月にやっと、瓶詰めします。つまり、2年越しの仕事なのです。そしてやってくる最初の試飲。瓶詰めしたてのワインがグラスに注がれる、素晴らしい瞬間です。

Q; 今ビデオで、あなた方のケラーの中の様子を拝見したのですが、ケラーの中で、手作業でワインをタンクから瓶詰していましたね。それは、とても珍しいことだと思うのですが、あなた方は、すべてのワインを、手で瓶詰めしているのですか?

A; いいえ。それは、最高の畑からの特定のワインです。それに、残念ながら、昨年の収穫量は少なかったのです。だから、機械を使うことが出来なかったし、まぁ、使う気もありませんでしたけれども。

Q; そうでしたか。通常ならば、大抵のワインは、機械で瓶詰するということですね。では、2018年のヴィンテージの予想は?

A; 今現在では、とてもいいと言えます。概して、今年の果実全般は、良作です。一方、少し問題もあります。今現在、雨が足りないと言うことです。しかし、私たちの畑のブドウは、地下に根を深く張っています。だから、さほど慌てることはありません。でも、もう少し雨が降って、天候が安定すれば、さらに良いヴィンテージとなるでしょう。ブドウがもっと完璧になります。

Q; 他の造り手のワインと比べて、あなた方のワインはどうですか?

A; そうですね、世界には素晴らしいワインがあります。そして、多くの優れた造り手がいます。ワインで大切なことは、必要以外のものを、全く何も加えないことです。つまり、健康なブドウだけを収穫するということです。そして、ケラーの中でも、添加物は使いません。つまり、私たちは、ブドウだけで生計を立てているのです。

Q; ビデオを拝見すると、摘み取りだけを見ても、とても手間暇が掛かっています。6年前にあなた方は、この道を選びました。ワイン畑を持つこと、そして、ワインを生産することは、考えていたよりも大変だった、後悔しているということはなかったのですか?

A; いいえ。今、私たちが後悔していると言うことは全くありません。だって、私たちの夢でもあったし、生活でもあるからです。当然、不測の事態が起き、眠れない夜もありました。しかし、私たち二人は、この道を進んだことに後悔していません。

でも、絶対ということはありません。’13年と’14年は、収穫量が少なくて、大変な年でした。もし、私たちを応援してくれる家族がいなかったならば、このまだ未熟な事業で、私たちの今はなかったでしょう。

「ヴィンツァーは、良い年に、悪い年の備えをしなくてはならない」という格言がありますものね。


作;SWR(2018)  訳;Yoko Yoshimoto  協力;Werner Zitzl


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