• Yoko Yoshimoto

「剪定」

最終更新: 4月17日


私にとって、この時期のブドウ畑で気にすることは、いかに収穫量を抑えるかということです。ご覧ください、この素晴らしい、新しく伸びた一本の枝を。この枝(Fruchtrute)は、2年目の枝から伸びています。この2年目の枝には、最も多くの樹液が集まります。その強い樹液の流れが、このように新しい枝を成長させます。こう見ていくと、成長の良いブドウが3つありますね。まず、2つめの節の所に、1つのブドウがついています。そして、3つめの節に、2つめのブドウが付いています。次の節にも、確実に実が付くことでしょう。そして更に、5つめ、6つめの節にも、いずれ実が付くことでしょう。2年目の枝から、この枝に、多くの樹液が送られているからです。

これから話すことは、良いブドウの実を育てることと深く関わってきます。私たちは、収穫制限でもって、1ha当たり9,000lを上限とする収量にしなくてはなりません。ですから、この新しい1本の枝だけを残すのです。かつては、2本の枝を残していました。現在は、いずれにしても1本だけです。これらのブドウは、かなり大きい。では、元の枝を見て下さい。多くの小さな実がついています。十分な量があります。我々にとって懸念することは、この部分のブドウが、ご覧の様に一番大きいことです。そして、上に行けば行くほど、房が小さくなっていきます。1つめのブドウが一番大きくて、2つめが、それより少し小さい。そして、3つめは、確実に小さくなり、4つめは、また更に小さくなります、、、粒は大きいのですけれども。

言いたいことは、ブドウが十分に出来ています。つまり、これらすべてのブドウを切り取ってしまいます。すべてです。これらのブドウは、水分が多い、つまり、大きな粒を持ち、細長い房の形をしています。これでは、エクスレ度(ブドウの熟度)も高くなりません。こんなに大きな粒をしていれば、糖分が補いきれません。我々は今この段階で、これら3つの房すべてを切り落とします。そして、地面に捨ててしまいます。それらは、後に畑の肥料となりますから。残念ですが、すべて切り落とします、、、良いブドウですけれどもね。

残ったブドウは、今はそれほど成長していません。だから、粒も小さい。粒が小さければ小さいほど、ミネラルが豊富になり、多くの糖が運ばれて、リンゴ酸が減る。よって、ブドウが甘くなる。我々は、この作業をすべての枝で行います。元の方の枝に多くのブドウをつけて、新しく伸びた枝のブドウは、すべて切り落とすのです。

でも、この枝自体は残します。糖分と水分を、再びブドウに運んでくれるからです。今年は湿度が高いので、この枝を残しておきます。でも、2003年の時の様に、乾いた酷暑の夏であった場合、この枝を切り落とします。つまり、少しの水で済む様に。そうすれば、すべてのブドウに水分が保たれます。だから、私たちは、年ごとに考え、年ごとに選定方法を変えます。ブドウ樹を見れば、それを教えてくれます。


作;Weinexperten  訳; Yoko Yoshimoto 協力;Werner Zitzl

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