• Yoko Yoshimoto

「枝切り」

最終更新: 4月17日



ドイツ、ファルツ地域のトーマス・ジークリスト醸造所で研修しているパトリシアさんが、同僚のフィリップ君と共に、枝切りの作業について初々しく説明しています。

何のために整枝をするか?

12月〜3月の枝切り作業で、翌年のブドウの品質が決まります。枝切りは、ブドウ樹の形を維持するために行います。ブドウは巻髭植物なので、放っておくと絶えず上に伸び続けるからです。ドイツでは、それを作業のしやすい中程度の高さに整枝をします。それは、夏に行う余分な葉を取る作業をしやすくします。

枝切り作業は、ワインの質と量に大きく影響します。枝には芽が付きます。秋には、その芽がブドウの実になります。つまり、ブドウの芽を多く残せば、出来るブドウも多くなります。私たちは、一つの枝に芽を平均して8〜12個つけるように習いました。それで、自分の畑で、どのくらいの収穫量になるのか、目安をつけることが出来ます。それが、枝切りをする主な理由です。その数は、各々の蔵元が、目的に応じて考えます。

どのように枝を切るのですか?

さて、今ここにブドウ樹を描きます。下の枝は必要ないので、あらかじめ切り落とします。必要なのは、2つの枝です。まずは、この健康そうに伸びた枝、それは2年目あるいは、3年目の枝から伸びてきた枝ですが、それを選びます。もう1本は、幹から直接伸びた枝を1本残します。切り取られた余分な枝は、畝に捨てられ、やがてそれが土に帰り、ブドウ樹の栄養となります。

何を使って枝を切りますか?

枝を切る道具は大きく分けて2つあります。通常の枝切りハサミと、電動ハサミです。枝切り作業は、当然のことながら重労働です。1日の終わりには、両手が痛くなります。その点、電動ハサミは、作業が楽です。しかし危険でもあります。作業が早いので、指を切る恐れがあります。そこで僕は、片方の手をポケットに突っ込んだまま、切ることを考えました。片手をポケットに入れたまま仕事をするなんて、この枝切りならではだと思います。

この仕事の楽しいところは、何ですか?

外での仕事ですから、自然を楽しみながら出来る点です。良い眺め、そして、畑の香りなどを、満喫できます。これぞ、人間的な仕事と思います。

私は、一人を楽しみます。音楽を聞きながら、自分に入り込めます。

好きなブドウ品種は何ですか?

何はともあれ、リースリングですね。赤ワインだったら、シュペートブルグンダーですかね。でも、やっぱりリースリングが一番ですね。特に、ファルツ地域のリースリングは、酸に幅があります。ファルツのリースリングは、他にない優れた特徴を持っています。その他に、私たちは、ソービニヨンブラン、そしてシェナンブラン(南アフリカ共和国で優れたワインを造る品種)なども植えています。それらは、このファルツの地の風土の元で、この地ならではの特徴を兼ね備えたワインとなります。みなさんも是非、ファルツのワインを楽しんでみてください。


出演;Phillip & Patricia (2016) 訳;Yoko Yoshimoto 協力;Werner Zitzl

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